介護福祉用語集

アルツハイマー型認知症▲もどる

記銘力・記憶力障害を中心に見当識障害、失語、失行、失認などの症状がみられる原因不詳の脳萎縮性疾患をいう。有効な治療方法は現在はないため、対症療法と介護が中心となっている。

意識障害▲もどる

物事の区別が定かでなくなり、また判断も不十分になることをいい、軽度のものを意識混濁、高度のものを昏睡といっている。その原因には脳卒中などによる脳の環境障害、アルコール中毒、糖尿病、向精神薬の過量投与、心理的ストレスなどがある。

原因に対する治療によって回復しやすい反面、見逃しやすく、この場合生命の危険に関わることがあるから、認知症と鑑別することが大切である。

萎縮▲もどる

正常な大きさに成長した臓器や組織、細胞が縮小、体積が減ることをいう。高齢者の場合は、あらゆる臓器が徐々に萎縮し、特に筋肉は、使わなくなるとどんどんと細く柔らかくなってしまう。原因としては、神経・ホルモンの断絶、栄養不足などが考えられる。

インフルエンザ▲もどる

インフルエンザウィルスによる急性伝染性疾患で全身症状が強く、高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、下痢、嘔吐などが見られ全身衰弱が気管炎、気管支炎、壊死性喉頭炎を合併しやすく、脱水症状への注意も必要となる。予防としてのワクチン接種が行われている。

うっ血性心不全▲もどる

心臓のポンプ機能が低下し、体の需要に対する送血量が不足した状態をいう。

あらゆる心臓疾患の末期症状として現れます。左心室からの心拍出量が減少し、呼吸困難など、肺循環系のうっ血を生じるものを左心不全といい、右心室からの心拍出量が減少し、静脈圧亢進、浮腫、肝腫大など体循環系のうっ血を生じるものを右心不全という。

ADL▲もどる

日常生活動作能力のことをいう。

MRI▲もどる

磁気共鳴画像装置。

MRSA▲もどる

メチシリン耐性黄色ブドウ球菌。

壊死▲もどる

生体の局所の細胞・組織が死ぬこと。ウィルス性肝炎での肝細胞の壊死があり、その細胞の壊死が集合した状態を組織の壊死といい、心筋梗塞などがその例である。

嚥下「運動」▲もどる

食物や飲み物が口から胃に運ばれるときに行われる一連の飲み下し動作のことをいう。

嚥下性肺炎▲もどる

口腔内容物や胃内容物が肺内に吸引された際、細菌も吸引してしまったために生じる肺炎をいう。原因としては、脳卒中や意識消失などで気道内異物を排除する咳嗽反射が欠如した場合や頻繁に嘔吐のおきる場合、気管内カテーテルや鼻腔栄養チューブ挿入中などがある。抗生物質の投与を行うが感染を繰り返すため完全な治癒は難しく、重症になると呼吸不全となる。

炎症▲もどる

生体の細胞・組織になんらかの損傷をもたらす侵襲に対する生体の対応の一つと理解される。これは言い換えれば、虫に刺されたところが赤くはれ、かゆくて熱感もあり、ときには知覚麻痺さえ起こるという局所の変化である。おもに細菌の感染よって起こり、ブドウ球菌や連鎖球菌によって起こる炎症が典型的な急性炎症で、結核菌感染によって起こる炎症が慢性炎症である。

潰瘍▲もどる

皮膚、粘膜の上皮組織の部分的損傷が壊死や血行障害などによって皮膚や粘膜の深部に及んでいるものを潰瘍という。

合併症▲もどる

同一患者に起こった、2つまたはそれ以上の疾患のことをいう。老人性認知症の合併症には高齢に伴う老化に関連するもの、認知症の進行に伴うもの、原因疾患に伴うものなどがある。具体的には高血圧症、糖尿病、尿失禁、外傷、骨折、褥瘡などの疾患が最も多くみられる。なお認知症患者は自覚症状があるにもかかわらず意思表示が明確でないため、新たな疾患や合併症の発生には、十分に注意をはらう必要がある。

関節可動域▲もどる

肩、膝、肘、股等の関節の動く範囲をいい、運動・動作障害の主要な原因である。

感染▲もどる

種々の微生物が生体内に侵入して定着し、増殖することをいう。その結果、生体が種々の障害を受け、自覚的、他覚的に病的変化が確認された時点を発症と規定している。

既往歴▲もどる

現在の病気にかかる前の体の状態や、かかった病気の記録のことをいう。診断や治療法を決定するうえで重要な要素となる。

記憶障害▲もどる

記銘、保持、追想(再認)という一連の精神作用によって維持されている記憶のメカニズムの一部が阻害されて起こる障害をいう。その障害の起こる箇所によって記銘(力)障害、保持障害、追想障害と分かれている。

狭心症▲もどる

冠状動脈の狭窄により心筋に十分な血液が送られなくなって、心筋が一時的な酸素欠乏になった状態のことである。過度のストレス、精神的興奮、坂道や階段の昇降運動などが誘因となり心臓の負担が増すことで起こるものを労作狭心症、安静時に起こるものを安静狭心症という。狭心症としては狭心痛の発作を繰り返す特徴がある。

虚血(きょけつ)▲もどる

局所を流れる血液が極度に少なくなったり、あるいはなくなる状態をいう。虚血を起こすと、局所は蒼白、温度低下、容積減少となり、心、腎、脳、四肢に好発する。

原因としては、動脈硬化、動脈血栓、動脈塞栓、外部からの圧迫などによる動脈内腔の狭窄や閉塞などが考えられる。

筋ジストロフィ▲もどる

遺伝性筋疾患で筋力低下、筋萎縮、運動機能障害が起こる。原因は不明で、病型により臨床症状、遺伝形式、予後などが異なっている。男子に発症する確率は女子の3倍で、同じ家系で2人以上の患者が出る例が45%以上もあり、思春期や成人で発症する例もある。多くは幼年期に発症する。進行性で予後不良、根治療法は現在のところ見つかっていない。

クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life : QOL)▲もどる

生命の質、生活の質と訳されている。基本的には人間としてより充実した生活を送るために、その生活の質や人生の質を重視し、肉体的、精神的、社会的に良好な状態を保つ、あるいは向上を目指す考え方をいう。

クモ膜下出血▲もどる

クモ膜は中枢神経を包む被膜の一つでクモ膜下腔への出血をいう。若年者にみられるものの原因としては、脳動静脈奇形による出血が多く、40歳以上の場合では脳動脈瘤破裂によるものが大半を占める。症状は、突然、激しい後頭部痛を起こし、嘔吐、意識障害などをきたす。

ケアハウス▲もどる

ケアハウスとは、60歳以上の高齢者が、食事や洗濯などの介護サービスを受けられる施設で、軽費老人ホームC型とも呼ばれます。 助成制度が利用できるため、低所得者の費用負担が比較的軽い施設です。

経管栄養▲もどる

経口摂取が困難な患者に対し、鼻腔、食道をへてチューブを胃内、あるいは十二指腸や空腸に挿入し消化管内に直接必要な流動性栄養物(アミノ酸、ブドウ糖、ビタミンなど)を注入することをいう。

血腫▲もどる

出血した血液が1ヶ所に相当量たまり、固まっているものをいう。感染や周囲組織への圧迫がある場合は、手術が必要となる。動脈血腫、硬膜下血腫、硬膜外血腫などがある。

血栓▲もどる

血管の中を流れている血液の粘性が濃くなったり、流れが遅くなったり、または血管壁に傷がついたり、極端に狭くなったりしたとき、血管の中であっても血液が固まるということがある。

構音障害▲もどる

発音に必要な筋肉がうまく動かせないために発音が不明瞭になる現象をいう。しかし、言語の意味、理解には障害はない。

高血圧性心疾患▲もどる

高血圧が長期間続くということは、心臓や動脈に負担がかかり、心肥大(左心室肥大)を起こす結果となる。初期症状は、動悸、息切れ、足のむくみなどで、進行すると喘鳴や心臓のぜんそくといわれる発作を起こすようになる。治療としては、高血圧を治すことが重要であり、禁酒、禁煙、暴飲暴食の禁止、塩分制限食などの日ごろの注意が必要である。

梗塞▲もどる

血栓症や塞栓症などのために動脈が急につまった場合、そこに起こる限局性壊死を梗塞という。心臓、肝臓、脳などに起こりやすい貧血性梗塞と脾臓、肺、腸などに起こりやすい出血性梗塞がある。

昏睡▲もどる

意識障害のうち最も重篤なもので音や頭痛など外界からの刺激には全く反応しない状態をいう。最も多いのは、脳出血、脳血栓、クモ膜下出血、硬膜外血腫などの脳血管障害、外傷による脳挫傷、炎症疾患、アルコール、ガスなどの中毒などきわめて多彩な疾患により昏睡が起こる。

在宅介護支援センター▲もどる

在宅でのくらしや介護について不安や悩みをもつ高齢者やその家族に対し、在宅介護などに関する総合的な相談に応じ、ニーズに対応した各種の保健・医療・福祉サービスが総合的に受けられるよう調整をしています。※老人介護支援センター(在宅介護支援センター)の役割は現在、2006年に創設された地域包括支援センターが担っており、在宅介護支援センターの位置づけは市区町村により異なっています(廃止している市区町村も多い状況です)。詳しくは市区町村の窓口や地域包括支援センターにお問い合わせ下さい。

失禁▲もどる

自分の意思によって尿や便を止めることのできない状態をいう。意識のない状態や脊髄の病気で膀胱括約筋をしめられないとき、および脳卒中や認知症患者など脳の障害などが原因で起こる。

失語▲もどる

声を出す器官(声帯、舌、口唇など)や聴覚や知能などの障害がないにもかかわらず、言語の表出や理解が障害されている状態をいう。

湿疹▲もどる

化学物質、洗剤、貴金属、化粧品などによる外からの刺激と発汗、皮脂の分泌異常、アトピー素因、消化器障害などの体内の異常、体質的要素などの相互作用によって起こる炎症性変化をいうがはっきりした定義はない。また、うつらないこと、かゆみのあること、いろいろな発疹がかたまってできることなどが湿疹の特徴である。

情動失禁▲もどる

少しの刺激で泣いたり、怒ったりする状態で、情動の調節の障害によって起こる。認知症性老人、特に脳血管性認知症の老人でみられる。

褥瘡▲もどる

病気が進行し、一日の大半を臥床状態で過ごす場合、骨の突出部を長期間圧迫する状態になる、組織の血流障害、虚血が起こり、さらに壊死へと進行した床ずれが起こる。褥瘡を促進する因子としては局所皮膚の不潔、摩擦、炎症、低栄養状態などがある。局所の消毒、乾燥、マッサージ、紫外線照射などとともに外用薬、特に感染菌に適合する抗生物質軟膏を使用する。またビタミンを含む、高カロリー食を摂取させ栄養状態の改善、褥瘡部の圧迫を避けるために体位変換や起坐、自動運動の促進による局所循環の改善をはかる。また抗生物質の全身投与なども行い、外科的治療としては、筋肉を含む皮膚弁で縫い合わせる方法がある。

想起▲もどる

記憶を意識にもたらす過程のことをいう。

心筋梗塞▲もどる

冠状動脈が動脈硬化のために狭くなり閉塞が起こり、心筋壊死の生じた状態をいう。60歳以上の男性に多くみられ、症状としては、突然左胸部に激しい狭心痛が起こり悪心、嘔吐、冷汗、ショック状態に陥ることもある。発作は数十分から数時間続く。心筋梗塞はこのような発作で数時間から数日間で死亡する。無痛性心筋梗塞もあるので注意が必要である。

心不全▲もどる

心臓の収縮力や拡張力が低下し、身体の各部に必要な血液循環が不足した状態をいう。

心臓弁膜症、心筋梗塞などあらゆる心臓病の末期にあらわれる病態である。

病気が進むにつれて息苦しくなり、むくみ、尿量の増加、夜間の頻尿、および熟睡後一時間ほどで息苦しくなり、起き上がって前かがみに座り深く急な深呼吸をする、いわゆる起坐呼吸の状態になることが特徴である。

潜伏期▲もどる

病原菌は生体内に侵入したとしても、すぐには発症しない。病原菌が増殖するまでに一定の期間を要し、生体と反応して初めてその症状を表すためである。この期間を潜伏期間とよび、風邪は2〜3日、水痘は2〜3週間、B型肝炎は月単位である。

躁うつ病 うつ病▲もどる

気分の高揚症状を示す躁状態と、気分の沈下症状を示すうつ状態をくり返す精神障害を躁うつ病といい、うつ状態をくり返すものをうつ病、躁状態をくり返すものを躁病という。これらの症状は一定期間通過すると自然に治り、また、反復するという特徴がある。原因は内因性、心因性、身体因性など種々の要因が関連して起こる。治療は、薬物療法と精神療法により行う。

塞栓▲もどる

血管やリンパ管内でできた異物、あるいは外から進入した異物が血流やリンパ流とともに移動し、細い血管などにひっかかって、つまってしまう状態をいう。

尊厳死▲もどる

人間としての尊厳を保ちながら生をまっとうしようとする考えから、自分の生の終わり方を自分自身で選択し、決定する死をいう。

チアノーゼ▲もどる

皮膚や粘膜が暗青色または暗藍色なることをいう。動脈血の酸素欠乏による中心性チアノーゼと静脈血の酸素欠乏による末梢性チアノーゼがあり、原因は心臓病や肺で起こる。

デイサービス▲もどる

通所型日帰りで施設に通い、食事や入浴など日常生活上の介護や機能訓練等を受けることのできるサービスです。 施設で他の利用者と接することで引きこもりや孤立を防ぎ、また介護をする家族にとっても負担を軽減することができます。

導尿▲もどる

排尿困難に陥ったとき、カテーテルを通じて尿を排出させる方法をいう。一般的にはカテーテルを尿道から挿入し、膀胱内の尿を対外に誘導する尿道カテーテル法のことをいう。

糖尿病▲もどる

糖尿病は、肥満している人が多く発症し、膵臓にあるランゲルハンス島のB細胞でつくられるインスリンというホルモンが不足して起こり、慢性的に血糖値(血液中のブドウ糖)が高くなり、目、腎、神経に合併症をきたす全身病である。

糖尿病の特徴としての高血糖を早くみつけ。正常血糖に近づける努力をすれば、合併症は起きず、糖尿病があっても、健常な人と同じ生活ができる。

動脈硬化▲もどる

老化などにより、動脈の弾力性がなくなって脆くなったり、血管内腔が狭くなって血液が流れにくくなった状態をいう。一般に高齢者の男性に多く、女性では閉経期以後や卵巣摘出手術を行った患者に多くみられる。原因別には、コレステロールや中性脂肪などの脂質代謝異常によりおこるもの、高血圧や糖尿病と密接な関係のある細動脈などがある。肥満や過度のストレスは避け、禁煙をするなど日常生活での注意が必要である。

特別養護老人ホーム▲もどる

日常生活を営むのに必要な介護やリハビリテーションなどを行う入居型の介護施設です。介護保険法では介護老人福祉施設と呼ばれており、介護保険が適用されるサービスと定められています。

社会福祉法人や自治体などによって運営され、介護を必要とする65歳以上の方または、特定疾病により介護を必要とする40〜64歳までの方で、要介護度3以上の方が入居対象です。入居の順番は基本的に申し込み順ですが、施設が開催する入居判定会議などで緊急性が高いと判定された方が優先されます。設置基準は、老人福祉法という法律により定められています。

二次感染▲もどる

ある病原体に感染したのち、さらに違う新たな病原体に感染したときをいう。

脳血管障害▲もどる

脳血管の異常により虚血または出血をおこし、脳が器質的に破壊されて、運動障害、知覚障害、精神症状、そのほかのさまざまな症状を呈する疾患をいい、急激に発症する脳卒中と徐々に発症する緩除型がある。脳卒中は、脳出血、脳梗塞、クモ膜下出血などがある。

脳血管性認知症▲もどる

脳梗塞や脳出血により脳神経細胞が破壊され、広範な障害を起こす認知症の代表的疾患である。多発梗塞によることが多く多発梗塞性認知症という名称がつけられたが、それ以外でも認知症をきたすことが報告されたことから脳血管性認知症という名称が一般的となった。

脳梗塞▲もどる

脳血管の血流障害により、脳組織が壊死を起こすことをいう。血流障害の原因として、脳血栓、脳塞栓によることが多いがクモ膜下出血に伴う血管攣縮、低酸素血症などによっても起こる。

脳出血▲もどる

脳内血管が破れて起こり、激しい頭痛、嘔吐、痙攣、意識障害が起こり、半身麻痺、しびれ、言語障害などの症状が現れる。重症の場合は、発熱、発汗があり真っ赤な顔をしていびきをかくことが多く昏睡状態に陥る。

脳腫瘍▲もどる

頭蓋内に発生する腫瘍の総称で、悪性腫瘍には神経膠腫や転移性腫瘍がある。脳に転移を起こすものとしては、肺がん、乳がん、の血行転移や悪性絨毛上皮腫、悪性黒色腫がある。代表的なものとしては頭痛、嘔吐、視力障害、めまい、意識障害などがあげられる。治療法は、手術療法により腫瘍の摘除を行うが、このほか放射線療法や化学療法が行われる。

脳卒中▲もどる

脳内血管が破れて起こる脳出血、脳血管が閉塞して起こる脳梗塞(脳血栓、脳塞栓)および、クモ膜下出血を総称して脳卒中という。高血圧、動脈硬化、糖尿病などの危険因子を有した患者に発症する。

廃用症候群▲もどる

病気療養において、とくに老年者が過度の安静により不活発な生活を続けた場合に生ずる諸症状をいい、脳は使わなければ認知症化が進むとされている。

パーキンソン病▲もどる

脳の中枢である錐体外路に変性が起こり、手足の震え、筋肉の硬直による運動機能障害、表情の固着、特有の前屈姿勢などの症状が現れる疾患である。

白内障(白そこひ)▲もどる

水晶体の白濁が起こる疾患である。先天性白内障、糖尿病白内障、併発白内障などがある。最も多いのが加齢変化により起こる老人性白内障である。治療は薬物療法や手術による白内障嚢外摘出手術をする。

PT▲もどる

理学療法士。

肥大▲もどる

体の臓器、組織または細胞、異常に大きくなっている状態をいう。臓器や組織の肥大は、普通は個々の細胞が大きくなるのですが、細胞の数が増えている場合もある。

日和見感染▲もどる

悪性腫瘍や腎不全、あるいは高齢者などのように宿主の免疫抵抗力の低下に乗じて感染し発病させるような微生物を日和見病原体とよび、このような微生物の感染を日和見感染という。

浮腫▲もどる

細胞外液の主要な組成である水分や塩化ナトリウムが問質に蓄積、貯留した状態をいい大きく全身性浮腫と局所性浮腫にわけられる。全身性浮腫は、うっ血性心不全、肝硬変、甲状腺機能低下症、妊娠中毒症などが原因として起こり、局所性浮腫は、リンパ管閉塞、静脈血栓症などがあり、身体の一部に限局する。

ペースメーカ▲もどる

心臓を収縮させる機能や刺激伝導系に異常のある不整脈に対し、心臓を電気で刺激し一定の拍動を維持する装置である。電気刺激を対外から与えるタイプと植え込み型がある。

養護老人ホーム▲もどる

身体的・精神的または経済的な理由などにより、ご自宅での日常生活が困難な高齢者が対象の施設サービスです。 自立した生活を送れるように社会復帰のための支援として、食事や日常生活のお手伝いをしています。 要介護状態になった場合、介護サービスを利用することができます。

老人保健施設▲もどる

昭和61年の老人保健法の改正に伴って創設された施設で老人病院と特別養護老人ホームとの中間施設といわれるものです。この施設は、入院治療を終え、病状安定期にあり、リハビリテーション、看護、介護を中心とした医療ケアを必要とする要介護老人のためのものである。

老人保健法▲もどる

この法律は国民の老後における健康の保持と適切な医療の確保をはかるため、疾病の予防、治療、機能訓練などの保険事業を総合的に実施し、国民保険の向上および老人福祉の増進をはかることを目的として制定され、施行された。

老年認知症▲もどる

老年期に起こる原因不明の脳の萎縮によって発症する認知症疾患をいい、初老期認知症のアルツハイマー型認知症の晩発型と位置づけられている。